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  • ethos での GeForce GTX 1060 の OC 設定

    GPU にドスパラの GeForce GTX 1060 6GB を2枚使った簡易リグで ethos の OC 設定を検証した結果。

    ethos GPU hashrate
    ethos GPU hashrate
    ethos GPU Watt
    ethos GPU Watt
    ethos GPU temp
    ethos GPU temp
    ethos GPU core
    ethos GPU core
    ethos GPU mem
    ethos GPU mem

    pwr, fan, mem は設定した数値が反映されるが、core は反映されずに pwr の値から自動で設定されている?

  • Seasonic 製電源のプラグインケーブル

    マイニング用の電源に 80PLUS Platinum 認証の Seasonic SSR-750PX を導入した。あまり下調べせずに選んだ自分が悪いのだが、この電源、プラグインケーブルの差込口だけ見ると PCIe 用は 5 本いけそうなのにPCIe 6 + 2pin * 2 のケーブルが2本しか付属してこない。

    付属するケーブルは製品ページの下の方にちゃんと載っているが、今更どうしようもないのでケーブルだけ入手できないかを調べた。

    結論から言うと、モジュラー型の電源ケーブルをメーカー側が取り扱っていることは Seasonic に限らずほとんどないようだ。売っているところもあるにはあるみたいだが、ほぼない。

    かくいうオウルテックも公式の FAQ を見るに、別途販売はしていない。

    純正品を手に入れるのは絶望的というのはわかったが、端子がついているのに分岐ケーブルを使うなんてことはできるだけしたくない。

    どうにかできないものかと調べていると、CableMod という、様々な電源メーカーに対応したケーブルを作っているところを見つけた。日本では OLIOSPEC が販売しているようだ。

    セット品もあったが欲しい組み合せではないため、Configurator で自分好みの組み合せを注文することにした。

    CableMod Configurator 電源の選択
    CableMod Configurator 電源の選択

    電源のメーカーを選ぶと電源ユニットの一覧が出てくる。今回は Seasonic FOCUS PLUS 750 Platinum を選択。

    CableMod Configurator ケーブル
    CableMod Configurator ケーブル

    欲しいケーブルを選んで追加すると長さを調整できる。端子が複数ある場合でも、端子間の長さも変更できる。さらにケーブル 1 列単位で好きな色に変更することもでき、自由度はかなり高い。

    結局注文したのは

    • 6 + 2pin PCIe * 2
    • 2端子ペリフェラル * 3

    の 5 本で、送料(Flat Rate) 1,700 円と合せて 8,400 円となった。支払は PayPal でササっと済ませた。

    CableMod 注文
    CableMod 注文内容

    電源本体と合計すると 30,000 円を超えているので、素直にマイニング用電源を買えば良かったと少し後悔している。今更言っても仕方ないので、今あるパーツでできる限り良いものを組もうと思う。

    CableMod - Order
    CableMod – Order
  • Ryzen 7 1700 で BitZeny マイニング

    母艦の CPU を Core i5 3570K から Ryzen 7 1700 にしたので、BitZeny のマイニングについて。結論を先に書くと SMT
    On (Intel でいうところの Hyper-Threading Technology) であれば、定格あるいはオーバークロック状態なら 12 スレッドが最も高ハッシュレートになりました。

    消費電力とワットパフォーマンスを考えて、現在は 1.55GHz に落として運用しています。すると今度は、スレッド数が多い方がハッシュレート高くなり、16 スレッドでマイニングしたときが最も効率よく掘れました。ただ、相性なのか負荷なのか原因がわからなかったど、16 スレッドでマイニングしているとビデオドライバが頻繁に落ちてしまい、復帰するまでしばらく GPU マイニングが止ってしまう。これでは具合が悪いので、結局今は 14 スレッドで常用しています。

    1.55GHz なのは、ASRock AB350H Pro4 の A-Tuning にある Silent Mode に設定したときになるというだけで、特に深い理由はありません。もしかしたらもっとワットパフォーマンスが出る周波数があるかもしれないけど、ボタン一発のお気楽設定ができるので、現状はこれで運用しています。

    消費電力の測定には ELPA 簡易電力計エコキーパー EC-05EB を使用しています。

    測定条件

    マザーボード
    ASRock AB350M Pro4
    CPU
    AMD Ryzen 7 1700
    CPU クーラー
    Wraith SPIRE(with RGB LED)(Ryzen 付属の純正)
    RAM
    UMAX DDR4-2400 4GBx2
    ビデオカード
    MSI GeForce GTX 1070 Ti GAMING 8G
    OS
    Windows 10 Pro
    minerd
    nezumi_tech さんのソースから Debian で自家コンパイルした単一バイナリのもの

    1.55GHz 0.875V

    アイドル時は裏で ccminer が動いている状態なので、厳密なアイドル状態ではありません。また、ハッシュレートはある程度連続して出る最高値としました。

    条件ハッシュレート [khash/s]消費電力 [W]
    アイドル180
    -t 82.77198
    -t 103.04201
    -t 123.34203
    -t 143.52204
    -t 163.77204

    3.2GHz 1.13125V

    条件ハッシュレート [khash/s]消費電力 [W]
    -t 106.2255
    -t 126.4258
    -t 146.12258

    まとめ

    • クロックを落としているときは 16 スレッドをフルに使った方がハッシュレートが出る
    • ただし 16 スレッドで回すと GPU ドライバが死ぬ(原因不明)
    • 定格だと先駆者の検証通り 12 スレッドが最もハッシュレートが高くなる
    • スレッド数と消費電力に有意な差は認められない

    この記事を書いている間に新しい minerd が出て、CPU Affinity を設定できるようになったので、そちらも検証してみたいですね。

  • BitZeny のマイナーを Win 環境向けにビルドする

    Linux 環境上で Windows 向け minerd.exe をクロスコンパイルするお話。64bit 版 Windows 向けです。 DLL を一緒にコピーするのが手間なので、static link にして単一バイナリで minerd.exe を生成します。

    マイニング環境の CPU に合わせて最適化するため、Windows 上で VirtualBox を使って Ubuntu 17.10 の仮想環境を構築して行います。今回 Debian ではなくて Ubuntu なのは何となくの気まぐれです。普段は Linux では CUI 環境しか使わないのですが、結果的に GUI 環境があったおかげでバイナリの Windows 環境への移動が少し楽でした。

    参考文献

    下準備

    $ sudo apt-get update
    $ sudo apt-get upgrade

    ビルド環境の準備

    $ sudo apt-get install build-essential automake mingw-w64-x86-64-dev g++-mingw-w64-x86-64
    $ sudo apt-get install git

    ソースの取得とビルド

    $ git clone https://github.com/nezumi-tech/cpuminer
    $ cd ./cpuminer/deps/
    $ sh ./build_win_deps.sh
    ..............
    .....<略>.....
    ..............
    $ cd ..
    $ autoreconf -fi -I./deps/x86_64-w64-mingw32/share/aclocal
    $ ./configure --host=x86_64-w64-mingw32 CFLAGS="-Ofast -march=native -flto -funroll-loops -fomit-frame-pointer" -I./deps/x86_64-w64-mingw32/include -std=c99 -DWIN32 -DCURL_STATICLIB -DPTW32_STATIC_LIB" --with-libcurl=deps/x86_64-w64-mingw32 LDFLAGS="-L./deps/x86_64-w64-mingw32/lib -static"
    $ make

    もし途中でこけたら

    コンパイルオプションをいじったりすると途中でビルドがこけることがある。とりあえず一回、make clean; make し直してみる。それでだめなら考える。

    $ make clean
    $ make

    以上の手順で minerd.exe が生成されているはずなので、Windows 環境にコピーするなり移動するなりして使います。

    ベンチマーク

    BitZeny 公式 Windows 64bit 11/10版 SSE4.1

    minerd.exe -a yescrypt --benchmark
    
    

    nezumi_tech さんの改良版

    minerd.exe -a yescrypt --benchmark