母艦の CPU を Core i5 3570K から Ryzen 7 1700 にしたので、BitZeny のマイニングについて。結論を先に書くと SMT
On (Intel でいうところの Hyper-Threading Technology) であれば、定格あるいはオーバークロック状態なら 12 スレッドが最も高ハッシュレートになりました。
消費電力とワットパフォーマンスを考えて、現在は 1.55GHz に落として運用しています。すると今度は、スレッド数が多い方がハッシュレート高くなり、16 スレッドでマイニングしたときが最も効率よく掘れました。ただ、相性なのか負荷なのか原因がわからなかったど、16 スレッドでマイニングしているとビデオドライバが頻繁に落ちてしまい、復帰するまでしばらく GPU マイニングが止ってしまう。これでは具合が悪いので、結局今は 14 スレッドで常用しています。
1.55GHz なのは、ASRock AB350H Pro4 の A-Tuning にある Silent Mode に設定したときになるというだけで、特に深い理由はありません。もしかしたらもっとワットパフォーマンスが出る周波数があるかもしれないけど、ボタン一発のお気楽設定ができるので、現状はこれで運用しています。
消費電力の測定には ELPA 簡易電力計エコキーパー EC-05EB を使用しています。
測定条件
- マザーボード
- ASRock AB350M Pro4
- CPU
- AMD Ryzen 7 1700
- CPU クーラー
- Wraith SPIRE(with RGB LED)(Ryzen 付属の純正)
- RAM
- UMAX DDR4-2400 4GBx2
- ビデオカード
- MSI GeForce GTX 1070 Ti GAMING 8G
- OS
- Windows 10 Pro
- minerd
- nezumi_tech さんのソースから Debian で自家コンパイルした単一バイナリのもの
1.55GHz 0.875V
アイドル時は裏で ccminer が動いている状態なので、厳密なアイドル状態ではありません。また、ハッシュレートはある程度連続して出る最高値としました。
条件 | ハッシュレート [khash/s] | 消費電力 [W] |
---|---|---|
アイドル | - | 180 |
-t 8 | 2.77 | 198 |
-t 10 | 3.04 | 201 |
-t 12 | 3.34 | 203 |
-t 14 | 3.52 | 204 |
-t 16 | 3.77 | 204 |
3.2GHz 1.13125V
条件 | ハッシュレート [khash/s] | 消費電力 [W] |
---|---|---|
-t 10 | 6.2 | 255 |
-t 12 | 6.4 | 258 |
-t 14 | 6.12 | 258 |
まとめ
- クロックを落としているときは 16 スレッドをフルに使った方がハッシュレートが出る
- ただし 16 スレッドで回すと GPU ドライバが死ぬ(原因不明)
- 定格だと先駆者の検証通り 12 スレッドが最もハッシュレートが高くなる
- スレッド数と消費電力に有意な差は認められない
この記事を書いている間に新しい minerd が出て、CPU Affinity を設定できるようになったので、そちらも検証してみたいですね。